梅花流全国奉詠大会 2025年5月15日

今年の梅花流全国奉詠大会は、5月15日に沖縄県で開催されました。

戦後80周年の慰霊法要を併修して行われました。
茨城県から50名の講員さんが参加されました。
茨城空港を利用して、5月14日〜16日の行程です。

関東管区150名の登壇風景は、圧巻でした。

戦争の記憶を刻む場所──沖縄・平和祈念公園を訪れて
私たちは今、平和な日本という国に暮らしています。しかし、歴史を少し遡るだけで、この国が深い悲しみと混乱の中にあった時代があったことを思い出さねばなりません。
およそ80年前、日本は第二次世界大戦という大きな戦争のただ中にありました。
戦場に赴いた兵士たちだけでなく、多くの民間人(その中には子どもたちも含まれていました)が尊い命を落としました。
なかでも沖縄戦は、地上戦が行われた唯一の日本国内の戦場として、極めて苛烈で悲惨なものでした。
沖縄県糸満市にある平和祈念公園には、その戦いの犠牲となったおよそ22万人の名前が刻まれた慰霊碑「平和の礎(いしじ)」が設けられています。
この慰霊碑には、兵士・住民・さらには敵側の兵士の名も区別なく刻まれており、命の重みは立場を問わず等しく尊いものであることを静かに伝えています。また、出身地別に記された名前を見れば、犠牲となった方々が日本全国すべての都道府県に及んでいることが分かります。
沖縄戦は、決して「遠い過去」や「特別な場所」の出来事ではなく、私たち一人ひとりに深くつながる「身近な歴史」です。
だからこそ、失われた命の重さを心に刻み、二度と戦争を繰り返さないという強い決意を持ち続けることが、今を生きる私たちに託された責任なのです。
この沖縄の地から、多くの御霊の安らかな眠りを心から祈りつつ、世界中の誰もが争いに巻き込まれることのない未来を願い、共に誓いを新たにしたいと思います。
